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出来ない自分を嗤う

いま井上和彦の「リアル」という漫画を読んでおります。
車いすバスケの漫画なんですが、哲学的要素も含んでおり非常に読み応えがあります。
読み応え、いや「響く」といったほうが正確かも。

本気なのか甘んじているのか、自分でも判断がつかなかったので読み始めました。
自分は23のときに発達障害の烙印を押され、ずっとそれに甘んじてきていたように思います。
好きなように生き、快楽に逃げ、迫ってくる逃げられない明日との戦い。

特に模型によく現れます。
「障害者だから、これくらいはいいよね…」的な。
そういった本気から目をそらす、自分の努力や真摯さにも目をそらす。
今迄がそんな生き方でした。

そんなんじゃいつまで経っても上達しないし、
「お赦し頂戴」的なモデリングで本当に心は喜んでいるか?本当に納得しているか?
と、ひと作品できる毎に思っていました。
出来ない自分を嗤う_f0370350_01252073.jpg
それこそ一昨日バイク購入を夢見てた友人を亡くし、
「いいのかよこれで!?」と自分を責め、心の有り方を見直すことにしました。
障害者であろうと人は人、競うならハンデなどカンケーなし。
それなのに積年の甘え、それと「障害者だから」という免罪符に逃げていた。

ハンデあろうがなかろうが限られた時間と能力の中で、
その本気度が人の心を動かし、見る人にエモーションをサプライすることが自分のやることじゃないのか?と。
趣味といえど模型に対しては本気です。
自分の模型を認めてくれた日本や世界の方々に失礼をせぬよう本気で模型に向き合います。

今日はこのへんで。


# by levin1587cc | 2024-09-19 01:55 | プラモデル | Comments(0)

すったもんだで再起動

ここ最近、夏の疲れの影響なのか、ずっと熱が出て倦怠感に悩まされてました。
今日も若干熱はありますが気分もメンタルも良好。
とりあえずコンベンション応募云々の前にゴールを目指すという名目で、
二重反転プロペラの鍾馗を進めることにしました。
胴体のリベットは完了。
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やはり季節の変わり目は気分にむらが出やすいと、ブログの内容で確認してる次第です。
体調と相談しながら完成に導いて行こうと思います。
コンベンションに応募するしないは別として、あそこまで投資と頑張りがあるのももったいない、と。
もう少し頑張って見ます。


# by levin1587cc | 2024-09-15 19:29 | Comments(0)

今回のスケールアヴィエーションコンベンション、ここまで投資して頑張ってきたけど辞退することに決めました。
ちょうど中田英寿や本田圭佑のユーチューブを見る機会があったのですが、
いくら成績良くても「楽しくなければ身の引き時」と同じこと言っていたので。
身を引く後悔も良き事なり_f0370350_04241641.jpg
苦行や茨の道と言っても楽しいことや達成感見い出せば進めるけども、
目標もかすれて持続するエネルギーがなければ、ただの苦痛でしか無い、。

本当に楽しみのない苦痛でしかなくなったので、やめて自分の好きや得意の模型を作ることにしました。
最近完成品がなかった寂しさと焦りがあったので、それも苦痛を加速させた原因かもしれないし、
ここ最近長引いてる体調不良も重なり続けることが出来ないという判断で取りやめにした次第です。

もったいないけど気持ちが動かない、ときめかないなら仕方ないよね、って話。

また明日辺りから作りかけを拾い上げて完成に導く作業をしていこうと思います。
身を引く後悔も良き事なり_f0370350_04321325.jpg
他人に左右されやすい気持ちの弱さは十二分に知ってる、その弱さを活かして自分のファンが喜ぶ作品づくりに勤しみたい、
そこに回帰していきます。

よく他人のために生きていないか?
良くメンタル系ユーチューブの題材にされていますが、そのエネルギーでここまで来れたわけだから、
それも悪くないのかなと思ったりしています。



# by levin1587cc | 2024-09-12 04:44 | Comments(0)

今日の想いごと


最近、運と努力/才能を比例、対立させる論調のYouTubeを多く見かける。
日本もマスコミを筆頭に表向き努力を迎合する社会であるが、スタートラインはかなり違って言ってることと乖離したりしている。
その絶望から運を信望するし、スタートラインが違えば、当然知力体力の差もある。
自分の稚拙な文才に泣けてくる、本をあまり読まない仇がここで来たようだ。


やはり障害、ハンデがあるとぐんとスタートラインは下がり、遅い出走にゆるいスピードで走るしか無い。
運動も成績も「1」当然男女構わず罵倒され嘲笑され、思春期敏感な田舎の中学生時代は地獄だった。


運を掴むというが、障害者はスタート地点で運から遠い場所に居るわけだから、

いくら救済措置の福祉、助産施設で社会に触れると言っても、一般就労出来ない屈辱は変わらないし

外に出れば社会という現実があるのでごまかしが効かない。


親を責めても、医者や薬を責めても虚しく暖簾に腕押しでやり場のない人生をトボトボ歩くだけである。


ただ、喜ばれたり驚かれたりしたものが、趣味の模型だった。
「金にならないものにプライド持って何になるんだ」
家族に笑われたが、それでも何か信念と情熱そして自信があったのか、
模型だけはやめなかった。

継続と運のめぐり逢い それと努力_f0370350_04414380.jpg

模型の中でも飛行機模型のリベット表現「点描」が好きで、一日やってても飽きない、

は言いすぎだけども結構な時間頑張れる。
それが後の作る模型の大きなセールス/アピールポイントとなる。

模型を続けてたから、そのリベット表現を行う努力に巡り会えたのか?

頑張るものに巡り合うのも運ではないのか?だからスポーツ選手など才能が開花するのではないか

と考えたりする。

継続と運のめぐり逢い それと努力_f0370350_04392401.jpg

それも運が来ても、「チャンスの尻尾をつかめ」ともいうが、
その尻尾を掴むためにとりあえずやってみることも重要ではないかとも感じたり・・・。


そうは言うがハンデはハンデ、人並みに生きることがかなり難しく、
流石に中学生時代のごとく笑われていることはないが、自立、役職がついた人間と

比べてしまうとなかなかシビアなところがある。


それでも模型については天命じみたものがあるので、日々努力、鍛錬は怠らないようにしている。
模型も展示会以外で誌上やSNSですごい作品を家で見れる時代、はやり技術や技法も日進月歩で、

90年代より加速している感じがある。


だからこそどの技術を行うか取捨選択できる時代、むしろ運やチャンスがごろごろ転がっている時代なのではないか?
だからこそあれもこれもと二兎追わず、しっかりと「できる」「得意」を見極めて、そのうえで努力して、

良いものを作っていかなければ、とブレやすい思考を引き締め直さなければと思った。


# by levin1587cc | 2024-09-08 04:42 | Comments(0)

新たな挑み

そこまで色々こだわるタチではないから精巧緻密とは程遠いのだが、
今回は挑んでみたいと思った次第です。
スケールアヴィエーションコンベンション
今回のお題は、「日本陸海軍 実験、試験、計画機」
というテーマでやるそうで。
「ハセガワ製日本機プラモならなら任せろ!」的なノリで始めてしまいました。

自分の制作しようとしている機体は、毎度おなじみ「鍾馗」。
奇を衒うではなく、あくまでオーソドックスな試験機がコンセプト。
それに鍾馗については「腕におぼえあり」な機体なので、挑んで見る予定です。

ただ今回はリベット打って完成というわけではなく、
前と後ろのプロペラがに互いに反対方向に回る「コントラプロペラ」なので、
そのままキットのプラスチック製のプロペラでは使用できず、
最終的に金属化、という方向へ舵を切りました。

流し込む金属は錫、融点が230度という低融点、
かつシリコンも「200度までは持つ」という普通のシリコンを購入。
そこまではいいのだけど鋳造は高校以来なので、
ダイキャスト専門家に色々聞いて先の粘土型の流路を作っていき、
シリコンを流し、オス型メス型をつくっていきます。

型が出来上がってから、湯の流動性の上がるベビーパウダーを軽くまぶして、
オーブンにて200度まで熱し、そこから型を合わせて、いざ鋳込み。

錫の融点は230℃、型は200℃、差は30℃ということを見込んで流し込んでいきました。
プロペラなので肉薄過ぎるのであらかじめプロペラブレード先端にタミヤの光硬化パテを盛ってたおかげか、
ブレード先端の細い流路にはわずかに湯回り不良はあるものの、ブレード本体は無傷。
無事成功しました。

型から外した状態だと、まだ型も温かいので、矢継早に鋳込んではすぐ型から外す、
の繰り返しで、2時間で13枚のプロペラブレードが出来上がりました。

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一枚整形して磨いていったものと、そのまま素材のままのプロペラです。
素材ペラとの違いが一目瞭然。
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銀塗装や、メッキシルバーでも出すことの出来ない、ナチュラルメタルの質感を得ることが出来て、
うっとりしております。
「この質感を待ってたんだ!」と言わんばかりの輝きです。

今度は逆捻りのプロペラの製作です。
一度削って、逆方向にねじって、また光硬化パテにてエッジを肉盛り。
またシリコン型で型を取って、逆向きプロペラブレードを制作します。


勝利や賞より、期限ギリギリまで頑張って、
限られた時間の中で最高の作品を作れたらなと思ってます。

# by levin1587cc | 2024-09-03 02:36 | Comments(0)